Windows11の再インストール手順をマニュアル化
はじめに
これまでWindowsの再インストールは何度かやってきましたが、バックアップの確認、再インストール手順の確認、インストールされていたソフトや設定ファイルの内容を思い出すなど、やることが多くて毎回苦労していました。
そこで、今回はWindowsの再インストールの手順や注意事項、インストール自動化(完全に自動ではない)スクリプトをまとめたリポジトリを作成して、Windows再インストール手順のマニュアルを作成しました。Windowsの再インストールが面倒くさいと感じている方や、Windowsをこれから使うというような方に、なにか役立つ情報を共有できればいいなと思っています。
(注意: Windowsのインストール完了までの詳しい手順はここではあまり詳しくは書かないので、公式のドキュメントや別のサイトを参考にするようにしてください。)
バックアップをとっておく
必要なものをバックアップとして別のドライブ、またはUSBメモリにコピーしておきましょう。ちなみに自分は必要なデータはほぼOneDriveや別ドライブに保存しているため、バックアップはsshの秘密鍵が格納されている.sshフォルダのみで十分でした。あとvscodeの設定ファイルとかもありますね。面倒であれば、Usersフォルダごとバックアップを取るでもいいかもしれないです。
インストールメディアを作成する
16Gb以上のUSBを使ってWindowsのインストールメディアを作成します。
下記リンクにある上から3つ目の項目からISOファイルをダウンロードします。
https://www.microsoft.com/en-us/software-download/Windows11
続いて、rufusと呼ばれるisoファイルからインストールメディアを作成するツールをダウンロードします。
https://forest.watch.impress.co.jp/library/software/rufus/
このrufusを起動して、先程ダウンロードしたisoファイルと使うUSBメモリを指定してインストールメディアを作成します。
Windowsをインストールする
Bios画面を開き、指定のUSBが起動するように設定します。もう一度再起動すると、Windowsのインストール画面が表示されるので、決まった手順でインストールまで進めます。
wingetでgitをインストール
シェルスクリプトでwingetを回したいので、git bashをとりあえず手動でインストールします。
winget install -e -i Git.Git
(注意:wingetでこのコマンドを実行しても反応がなくて、うまくいかないことがありました。自分はwingetのバージョンを最新のものにすることで解消できました。
実際の手順は以下のブログが参考になるかもしれないです。
https://zenn.dev/kawamasato/articles/11c4477e101374)
セットアップ用のシェルスクリプトファイルを実行する。
インストールしたいツールやアプリのインストーラーを順番に実行していきます。 git bashを開き、以下のコマンドを実行します。
bash setup.sh
自分が使ったファイルの中身は以下のようになっています。
#Install Software
#Tool
winget install -e -i 7zip.7zip # 解凍,圧縮ソフト
winget install -e -i CPUID.HWMonitor # CPU,GPUなどの状態監視ツール
winget install -e -i Maxon.CinebenchR23 # CPU ベンチマーク計測ソフト
winget install -e -i CrystalDewWorld.CrystalDiskInfo # SSD 状態管理
winget install -e -i CrystalDewWorld.CrystalDiskMark # SSD ベンチマーク計測ソフト
winget install -e -i Nvidia.GeForceExperience
winget install -e -i Google.Chrome
winget install -e -i Mozilla.Firefox
winget install -e -i Amazon.Kindle
winget install -e -i Spotify.Spotify
#Communication
winget install -e -i Discord.Discord
winget install -e -i LINE.LINE
winget install -e -i Zoom.Zoom
winget install -e -i SlackTechnologies.Slack
#Development
winget install -e -i Microsoft.WindowsTerminal
winget install -e -i Docker.DockerDesktop
winget install -e -i Oracle.VirtualBox
winget install -e -i Hashicorp.Vagrant
winget install -e -i Canonical.Ubuntu.2204
winget install -e -i GoLang.Go
winget install -e -i Python.Python.3.12
winget install -e -i OpenJS.NodeJS.LTS
winget install -e -i Microsoft.VisualStudioCode
#Game
# !!!インストール先は別ドライブがいいかも(ない場合はデフォルトで問題ない)
winget install -e -i Valve.Steam
winget install -e -i EpicGames.EpicGamesLauncher
winget install -e -i RiotGames.Valorant.AP
インストールしたいアプリやしなくてもいいアプリがあれば行を追加したり削除したりすれば問題ないです。
もし、これら以外にもインストールしたいときには、winget search ~キーワード~
によってインストールできるものがあるかどうかを探すことができます。結構いろいろあるので試してみてください。
i(interactive)オプションを外すことによって、ほぼ全自動でインストールすることも可能ですが、インストール先やショートカットを作成しないなどの設定を自分でできないというデメリットがあります。特に気にしないのであれば外してもいいかもしれません。
その他やること
- 周辺デバイスに関するソフトウェアのインストール。これは手動で公式サイトからダウンロードすると良いと思います。
- サービスへのログインやアカウントの作成(microsoft google amazon spotify X など)。後々面倒なので、インストール処理中の時に済ませましょう。
- .sshやvscodeなどにある設定ファイルの復元。バックアップしたものからコピーしてきましょう
- Windowsの設定(スタートアップアプリの選別、タスクバー、OneDriveの設定など)
- デバイスの設定確認(リフレッシュレート、マウス感度、ボタン割り当てなど)
最後に
結構面倒だった一連の処理をマニュアル化して、Windowsを再インストールしやすくできました。自動化とまではいかないですが、それなりに考えることが減って楽になりました。